前走で堂々のGⅠ(JpnⅠ)ウィナーの仲間入りをした愛馬エスポワールシチー。次走予定は10月12日 盛岡競馬場 南部杯 JpnⅠ ダート1600m(優勝賞金5000万円)です。昨年までは中央所属馬の出走は5頭に制限されていましたが、今年から1頭増えて6頭が出走可能になります。
優勝賞金がかしわ記念よりも1000万円安いのが寂しいですが、歴史は古く、この南部杯の優勝馬の中に名前を連ねたいものです。
現在の出走予定は前走でGⅠを制覇サクセスブロッケンをはじめとして、3歳の有力馬が出走予定です。中央所属馬の出走枠は6頭と相変わらず狭いですが、今年重賞2勝の我らが愛馬エスポワールシチーは当確でしょう。
果たして前走敗れたサクセスブロッケンに対して勝てるのか、どの程度やれるのか、将来ずっと叶わずに善戦マンになり下がってしまうのか、非常に大切な一戦です。ここを勝つようですと、ダートの年度代表馬という夢のまた夢の勲章がグッと近づきます。
本当に楽しみですね。
前走後、秋本番に備えるため放牧されていた我らが愛馬エスポワールシチーですが、8月5日に栗東トレセンに帰厩しました。出走予定は10月12日ですが、有力馬の特権で早々に馬房を確保してもらい、安達昭夫師の元、入念に調教が施されます。また、主戦でベテランの佐藤哲三騎手によるキメ細かい調教がありがたいですね。一流ジョツキーに手塩にかけて育てられここまで強くなったエスポワールシチー。これからの成長力次第では、ダート界の頂点に君臨し続けることも可能でしょうが、まずはこの秋どういったレースを見せてくれるかですね。
サンライズバッカスのように、GⅠを強い勝ち方をしてもその後何年も勝てない馬もいます。エスポワールシチーが今後何勝もGⅠを制覇出来るのかはこの秋の内容にかかっていると思います。
本日(8月21日)届きました友駿ホースクラブ会報によりますと、ようやく友駿ホースクラブでも地方重賞の口取り式に参加できるようになったとのこと。10名までということですが、まさにエスポワールシチーの為の改正ですね。あまりにも遠くて当日現地に行くべきか悩んでいる盛岡・南部杯ですが、口取りの権利が獲れれば、遠征は確実でしょう。
友駿ホースクラブもほんの少しですが、サービスが向上しよろこんでいるのですが、他のクラブでは、とっくの昔からこれくらいのサービスは実施していますし、なにより地方戦は重賞だけではなく、一般戦も参加できます。また、友駿ホースクラブは中央では主戦場の中山・東京・京都・阪神しか口取り式に参加できませんが、他所は全10場口取り式に参加できます。そして他所は一般戦10名、重賞20名と友駿の倍の人数が参加できます。
友駿ホースクラブも他のクラブのいいところは見習ってサービス向上に努めて欲しいです。
前走前 5月1日 栗東CW 良馬場 馬なり余力
佐藤哲三
6F 81.3
5F 65.3
4F 51.2
3F 37.7
1F 11.5[8]
8月21日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 57.3
3F 42.4
2F 28.3
1F 14.4
8月28日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 58.2
3F 43.2
2F 28.8
1F 14.5
9月1日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 61.5
3F 45.7
2F 30.7
1F 15.7
9月2日 栗東坂路 良馬場 強め
1回
助手
4F 52.0
3F 38.5
2F 25.7
1F 13.2
9月9日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
1回
佐藤哲三
4F 53.0
3F 37.9
2F 24.6
1F 12.6
9月17日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
1回
佐藤哲三
4F 51.6
3F 37.7
2F 24.8
1F 12.5
9月24日 栗東CW 良馬場 直強め余力
佐藤哲三
6F 87.1
5F 69.5
4F 53.5
3F 39.6
1F 11.9[8]
10月2日 栗東CW 良馬場 一杯
佐藤哲三
6F 79.7
5F 64.7
4F 51.3
3F 37.6
1F 11.4[8]
10月7日 栗東CW 稍重馬場 馬なり余力
佐藤哲三
6F 88.1
5F 71.0
4F 55.5
3F 41.6
1F 12.9[8]
8月21日、10月12日の南部杯に向け少し速いところを乗られました。14-14程度ですが、また出走前は坂路の51秒台が見れるのかと思うとワクワクしますね。とにかく、怪我なく順調に行くことを願います。
8月28日、14-14で追われました。小倉開催が終われば主戦の佐藤哲三騎手が帰栗されますので、早く調教を付けて欲しいですね。
9月1日、15-15で追われました。
9月2日、強めで追われましたが、もう坂路4F52.0秒というかなり速い時計を計時しています。まだ出走まで1カ月もあることを思えば少し速過ぎる気もしますが、その辺が条件戦とGⅠの違いなのでしょう。
9月9日、主戦の佐藤哲三騎手が騎乗しての調教です。嬉しいですね。佐藤哲三騎手なら、エスポワールシチーが成長しているのか、ピークは過ぎたのか、状態はどうなのかなどわかるでしょうね。
少しずつ負荷をかけて馬体の引き締めをしているところですが、いい状態で10月12日を迎えて欲しいですね。
9月17日、馬なりで自己ベストと同タイムを計時しました。今回の方が過去の自己ベストの時よりも終いが伸びており、ますます強くなっている印象です。
次走南部杯を圧勝するようなら、ダート界の年度代表馬も夢ではないですね。
9月24日、CWで終いを伸ばす練習をしています。これをしているということは、今回も好位付けでレースをするのでしょう。フェブラリーステークスのように、逃げ一辺倒では、目標にされてしまう分やはり不利があります。好位付けなら逃げ馬を目標にすることができ、最後まで馬の闘争心を引き出すことができます。
最大の強敵と目されるサクセスブロッケンも同タイプですが、最後の末脚勝負でねじ伏せて欲しいですね。それができればダート王の座はほぼ手中に入れたも同然と考えます。
10月2日、来週は輸送の為、実質最終追い切りが施されました。全体的な時計も優秀ですし、終いの伸びが秀逸です。当然力の出せる状態で、私ほっさんの追い切り評価は「A-」で文句なしです。
10月7日、元々金曜日に軽く流すはずでしたが、水曜日にもそこそこの時計になりました。テンションが高いのでしょうか。
馬名 | 予定騎手 | 斤量 | 前走 | 前走着順 | 前走人気 | 過去着順 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
エスポワールシチー | 佐藤哲三 | 57.0 | 5/ 5 かしわJpnⅠ | 船橋ダ1600 | 1 | 2 | 1 | 4 | 2 | ||
サクセスブロッケン | 内田博幸 | 57.0 | 2/22 フェブ GⅠ | 東京ダ1600 | 1 | 6 | 3 | 3 | 8 | ||
ブルーコンコルド | 幸英明 | 57.0 | 1/28 川崎記JpnⅠ | 川崎ダ2100 | 4 | 4 | 4 | 5 | 4 | ||
ボンネビルレコード | 岩田康誠 | 57.0 | 9/23 日本テJpnⅡ | 船橋ダ1800 | 3 | 3 | 3 | 4 | 6 | ||
メイショウバトラー | 武豊 | 55.0 | 8/14 クラスJpnⅢ | 盛岡ダ1200 | 3 | 3 | 3 | 1 | 6 | ||
消 | ワンダースピード | 小牧太 | 57.0 | 10/03 シリウ GⅢ | 阪神ダ2000 | 2 | 1 | 1 | 2 | 2 | |
以下補欠馬(補欠順位順) | |||||||||||
確 | トーセンブライト | 安藤勝己 | 57.0 | 9/21 エルム GⅢ | 新潟ダ1800 | 7 | 7 | 2 | 4 | 2 | |
ダイショウジェット | 5/30 欅S OP | 東京ダ1400 | 1 | 5 | 5 | 2 | 1 | ||||
シルクメビウス | 8/23 レパー 重賞 | 新潟ダ1800 | 10 | 2 | 2 | 1 | 1 | ||||
テスタマッタ | 7/08 JDD JpnⅠ | 大井ダ2000 | 1 | 4 | 1 | 1 | 12 | ||||
グロリアスノア | 小林慎一郎 | 9/21 エニフ OP | 阪神ダ1400 | 1 | 3 | 9 | 4 | 2 |
▽は二重△印
馬名と所属 | 予定騎手 | 性齢 | 前走 | 前走着順 | 前走人気 | 過去着順 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
オグリオトメ(笠松) | 佐藤 友則 | 牝4 | |||||||
オグリスキー(笠松) | 尾島 徹 | 牡9 | |||||||
ニシノデュー(笠松) | 吉井 友彦 | 牡8 | |||||||
ジョインアゲン(高知) | 笠野 雄大 | 牡7 | |||||||
リワードパットン(高知) | 中西 達也 | 牡8 |
馬名 | 予定騎手 | 性齢 | 前走 | 前走着順 | 前走人気 | 過去着順 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
マヨノエンゼル | 小林 俊 | 牡3 | |||||||
グッドストーン | 菊地 康 | 牡6 | |||||||
オヤマハリケーン | 菅原 俊 | 騸8 | |||||||
ソフトパワー | 村上 忍 | 牡7 | |||||||
ダンストンリアル | 牡5 | ||||||||
ゴールドマイン | 騸5 |
さて、1度敗れたサクセスブロッケンとの再戦ですが、エスポワールシチーの追い切りの動きから、以前よりも更なる成長を感じますし、逆転を期待したいですね。
CWでの追い切りを取り入れているところから、前走同様好位付けをすると思いますが、サクセスブロッケンの切れ脚に対抗できるでしょうか。
地方所属馬はエスポワールシチーの前走かしわ記念に比べて随分と軽い気がします。
さてどのような結果になるかドキドキワクワクしますね。
2009年10月4日、ワンダースピード正式回避につき、補欠1位のトーセンブライトが安藤勝己騎手で繰り上がり出走。
2009年10月6日、岩手所属選定馬の予定騎手掲載。
2009年10月7日、未定だったボンネビルレコードの鞍上が岩田康誠騎手に決定。
2009年10月8日、JRA所属馬補欠繰り上がり期限終了につき確定。
馬名 | 追い切り日 | コースと 馬場状態 |
強さ | 騎乗者 | 追い切り時計 | 評価 |
---|---|---|---|---|---|---|
エスポワールシチー | 10月2日 | 栗東CW良 | 一杯 | 佐藤哲三 | 6F79.7-11.4 | A- |
サクセスブロッケン | 9月30日 | 栗東坂路良 | 一杯 | 松田大作 | 計測不能-12.2 | B+ |
ブルーコンコルド | 10月7日 | 栗東CW稍 | 一杯 | 幸英明 | 6F78.8-13.0 | A- |
ボンネビルレコード | 10月7日 | 美浦南W不 | 強め | 石神深一 | 6F86.1-12.9 | B- |
メイショウバトラー | 中間軽め | |||||
トーセンブライト | 10月4日 | 美浦坂路良 | 馬なり | 助手 | 55.8-12.8 | C |
エスポワールシチー
前走はJpnⅠという最高の舞台で、ダート王カネヒキリや実力馬フェラーリピサ、地方の雄フリオーソやボンネビルレコード、アジュディミツオーといったダートの一線級を相手に圧勝。
フェブラリーSでも6月のJpnⅠの覇者で前ダート王のヴァーミリアンを同斤量のガチンコ勝負で破っていることから、エスポワールシチーがダートのトップクラスの馬であることは間違いない。
今回は前走のかしわ記念に比べ、地方所属馬のレベルは格段に低く、戦いやすそうだが、1度完敗した同世代の最強馬サクセスブロッケンと2006年から3年連続でこのレースを制覇し、今年4連勝を目指すブローコンコルドがいる。
今年2月に同斤量のガチンコ勝負でエスポワールシチーが敗れたサクセスブロッケン。前回は完敗だったが、当時はサクセスブロッケンは年末からカネヒキリやヴァーミリアンといったダートの一線級に肩を借りての厳しいレースを続けGⅠの舞台に慣れていた。方やエスポワールシチーはGⅢ2着しか実績がなく、それまであまり真に強い馬との対戦はなかった。そういった大舞台での経験の差が大きく出たことは間違いない。
また、当時は逃げ一辺倒で目標にされやすく、かなり不利な立場であった。前走のかしわ記念では道中は好位から他馬を見る形で進め、4角で一気にマクっていくという最高のレースができた。それであのカネヒキリを完封するのだから強さは本物。
更に、なによりも順調で、予定通りに調整が進んでいないサクセスブロッケンとの差はほとんどないと見ます。
また4年連続の南部杯勝利を目指すブルーコンコルドは追い切りでは抜群の動きを見せているものの、もう9歳。スピード豊かな4歳馬2騎についていけるのか。
・・・というわけで、かなり相手は強いですが、連は外さないと思っています。
8月下旬から入念に乗り込まれ、10月2日のCWでの追い切りは絶品。2着に敗れた平安Sのように、休み明け緒戦は心配だが、勝ち負けは確実。いや、勝つと思います。
サクセスブロッケン
今年のJRAのGⅠフェブラリーステークスの勝ち馬。カネヒキリやヴァーミリアン、エスポワールシチーやカジノドライヴ、フェラーリピサといった強豪を破ってのもので非常に価値ある1勝。
また、3歳春からとんでもない強さで勝ち続け、ダート適性は日本でもトップクラス。いや世界でも通用するだろう。
今回はそのフェブラリーステークス以来のレースだが、どのくらい成長しているのか、あるいは早くから相当な活躍をしていただけに成長が止まってしまったのか楽しみ。
予定よりも調整が少し遅れていたが、追う毎に気配は良化。おそらく1番人気。
追い切りは9月30日に一杯に追い、10月4日に馬なりでやや速めを乗り込み動きも軽くなってきた。力の出せる状態。。
やはり最大のライバル。
ブルーコンコルド
現在このレース3連覇中。今回4連覇を狙う。コース相性は抜群。ちなみにこの馬の前のこのレースの勝ち馬と言えばあのゴドルフィンに高額で買い取られたユートピアまで遡る。
それだけ素晴らしい実績だがすでに9歳。そろそろ限界か。GⅠ7勝馬で、前例のないGⅠ8勝を狙いたい気持ちはわかるが、今年は相手が強過ぎて。
9月30日の追い切りはCWで6F77.7-13.0一杯と抜群の時計。10月7日も同じコースで6F78.8-13.0と絶好調。共に終いに時計を要しているのは気に入らないが、やはり別格。3着は確実か。いや、コース相性から逆転まで。
ボンネビルレコード
元々地方馬で、更なる活躍の場を求めて中央転厩。しかし中央では完全に力不足で、前走もエスポワールシチーが2度全く寄せ付けなかったマコトスパルビエロに完敗。その力関係からも無視していいだろう。
追い切りもこのメンバーに入ると地味。
メイショウバトラー
牝馬限定戦ならともかく、ここに入ると完全に力不足。昨年このレース2着と言っても全く出走メンバーの質が違う。
前走は9月30日の東京盃。ここでエスポワールシチーの僚馬バンブーエールの9着と大敗。バンブーエールとエスポワールシチーはフェブラリーSで力関係がはっきりしていることからも、メイショウバトラーは完全無視で全く問題ない。
ワンダースピード
今年の平安Sでは58キロを背負い55キロのエスポワールシチーを完封。経験の違いを見せつけられた。その後もスマートファルコンやウォータクティクスといった怪物級に敗れはしたものの、2着は堅実に確保。前走の東海Sは貫禄勝ち。強い7歳世代の一角。
しかし、10月4日に正式に回避。
トーセンブライト
補欠1位だったが、ワンダースピードの回避により繰り上がり当選。
エスポワールシチーとは今年2月のフェブラリーSで対戦。エスポワールシチーの4着に対し、トーセンブライトは9着。力の差は歴然と思われる。
前走GⅢで7着からのGⅠ挑戦は無理があり過ぎ。小銭狙いか。
追い切りも軽め1本でとてもとても・・・。
エスポワールシチー
サクセスブロッケン
ブルーコンコルド
実績、追い切り内容、どれをとっても3強だと思います。今年一番簡単な3連複馬券になるのではないでしょうか。オッズも700円くらいでしょう。
我らが愛馬エスポワールシチーですが、サクセスブロッケンに前回は敗れたとはいえ、そこから一線級と何度も戦って揉まれて更に強くなっていますから、今回は逆転はあると思いますが、サクセスブロッケンも異常な強さですから、五分五分ですかね。
4連覇のかかるブルーコンコルドは9歳でさすがにもうGⅠ勝ちは無理かと思っていましたが、追い切りの動きが凄いのなんの。まだまだあれだけ動けるのなら軽視は禁物です。4連覇があっても全く不思議はないですね。
我らが愛馬エスポワールシチーと同厩で昨年のJBCスプリントJpnⅠの勝ち馬バンブーエールは今年もJBCスプリント連覇を目指し9月30日の東京盃JpnⅡを1番人気に応え快勝。もはやJBCスプリントの連覇は確実と思われましたが、右前浅屈腱炎を発症していることが判明。9カ月以上の休養を要する見込みで戦線を離脱しました。
同日はエスポワールシチー出走予定のJBCクラシックJpnⅠがあり、安達昭夫厩舎のJBC独占も十分可能性がありましたが、叶わぬ夢となってしまいました。
サクセスブロッケン、ユビキタス、ウォータクティクス、カジノドライヴ、スマートファルコン、エスポワールシチーと4歳ダート界は7歳世代に匹敵するくらい充実したメンバーが揃っており、重賞を勝ちまくっていますが、ここに来て3歳時は滅法強かったユビキタスはイマイチ成長せずに失速。アメリカで重賞勝ち、今年のフェブラリーSで2着と圧倒的な強さを見せたカジノドライヴは屈腱炎を発症。症状は重く、復帰すら危ぶまれています。
なぜか地方のGⅡ、GⅢクラスのレースばかりに出走し、真に強い馬と一戦を交えないエスポワールシチーと同じ父のゴールドアリュール産駒の地方交流重賞8勝馬スマートファルコンもエスポワールシチーが何度戦っても相手にしなかったマコトスパルビエロに0.6秒も差をつけて千切られて敗れるというお粗末ぶり。一線級との戦いには疑問符です。
芝の新馬戦を除くダートで6連勝を飾り、かなりの能力を秘めていると思われたウォータクティクスもアンタレスSでワンダースピードを破ったまでは良かったのですが、3走前の東海Sでシンガリの16着、前々走は取消、前走は地方交流重賞でたいしたことのない勝ち馬アドマイヤスバルから3.4秒も千切られるなど、大差負けが続いています。
実質4歳ダート界の頂点はカネヒキリやヴァーミリアンといった歴代ダート王たちを完封しフェブラリーSを勝ったサクセスブロッケンと、GⅢマーチS、交流GⅠかしわ記念と連勝し底を見せない我らが愛馬エスポワールシチーの2強の構図となったといい切って過言はないでしょう。
その2強が早くもガチンコ勝負をするわけですから、我々保護者でなくとも、どちらに軍配が上がるのか楽しみな一戦ですね。
上記で報告しましたように、地方交流重賞も口取り式に参加できるようになった友駿ホースクラブですが、今回は応募しないことにしました。
すなわちそれは今回は盛岡遠征をしない予定であることを意味します。
当初、盛岡遠征も考えていましたが、交通費が往復5万円程度必要で、仮に優勝しても元が獲れないこと、そしてどちらかと言えば口取りは同じJpnⅠでも格上のJBCやジャパンカップダートで実現したいという思いがあるからです。
ここだけの話、今回は友駿ホースクラブ初の地方交流重賞の口取りの機会で、ほとんどの方が忘れている(またはご存じない)と思われ、当選確率は高いような気がしますが、それでもやはりJBCやジャパンカップダートでという思いは強いです。
ただ、7頭応募しているキャロットクラブ募集馬に落選しまくれば、涙を流しながら単身岩手行きの新幹線に飛び乗るかも知れません。更にエスポワールシチーが大敗するようなことがあれば、そのまま台風並みに北上し、俗世を離れ富良野で廃材で作った家で暮らし始めるかも知れません。
2009年10月12日(月) 盛 岡 第10競走 ダート 1600m(左)16:05発走 |
第22回 マイルチャンピオンシップ南部杯JpnI オープン (サラブレッド系 一般 ) |
賞金 1着50,000,000円 2着11,500,000円 3着6,500,000円 4着4,500,000円 5着2,500,000円 |
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レコード 1:35:1 メイセイオペラ 56 菅 原 勲 1998/10/10
*「セ」 =「せん馬」 *「計不」=「計量不能」 *「降」=「降着」 |
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以下はnetkeiba.comに掲載されていました南部杯の過去10年間のデータ分析です。赤字はエスポワールシチーに関係する、或いは関係すると思われる部分です。
◆優勝馬の所属
JRA…9勝
岩手…1勝
◆優勝馬の年齢
4歳…5勝
5歳…1勝
6歳…2勝
7歳…1勝
8歳…1勝
※00年以前の馬齢も現在の表記で換算しています。
◆優勝馬の性別
牡馬…9勝
牝馬…1勝
◆優勝馬の父系
Mr.Prospector系
┣Seeking the Gold(ゴールドティアラ)
┣Crafty Prospector(アグネスデジタル)
┣ティンバーカントリー(アドマイヤドン)
┗フォーティナイナー(ユートピア・2回)
Northern Dancer系
┣オペラハウス(ニホンピロジュピタ)
┗フサイチコンコルド(ブルーコンコルド・3回)
Hail to Reason系
┗ブライアンズタイム(トーホウエンペラー)
◆勝利騎手
幸英明…3勝
安藤勝己…2勝
横山典弘…1勝
菅原勲…1勝
四位洋文…1勝
後藤浩輝…1勝
武豊…1勝
◆優勝馬の人気
1人気…3勝
2人気…6勝
3人気…1勝
◆配当
単勝平均 334円
┣最低配当 140円(99年ニホンピロジュピタ)
┗最高配当 630円(04年ユートピア)
馬連平均 3,407円
┣最低配当 190円(07年)
┗最高配当 21,270円(02年)
3連単平均 6,797円
┣最低配当 2,890円(08年)
┗最高配当 14,530円(06年)
◆南部杯まとめ
過去10年で地方所属馬の優勝は02年のトーホウエンペラーのみとなっており、JRA所属馬が優勢。年齢別に見ると4歳馬が比較的好成績を残しているのが分かる。
父系では、JRA所属馬がMr.Prospector系とNorthern Dancer系に二分されるのに対し、地方所属馬のトーホウエンペラーはHail to Reason系というのが特徴的だ。
また、優勝馬はすべて3番人気以内から出ているが、1番人気が3勝なのに対して、2番人気が6勝をマークしているのも注目すべきデータ。
さらに、トーホウエンペラーとバンケーティングの岩手勢2頭がワンツーを決めた02年をはじめ、大井のコアレスハンターが2着に入った03年など、地方所属馬が波乱の要因となるケースも見られる。
競馬ブック
本紙の見解
頂上決戦を制した後、春競馬をスパッと全休し今秋のキャンペーンに備えたサクセスブロッケン。いつも通りプールと坂路を併用して豊富な稽古量を消化してきた。大型馬の割に鉄砲駆けするタイプ。フェブラリーSと同じ左回りマイルなら負けられない。エスポワールシチーはカネヒキリを破る金星を挙げて、GⅠ馬の仲間入りを果たした。地力強化を示し再び王者に挑む。一騎討ちムード。
コンコルドに対する4歳両雄!
フェブラリーSの覇者・サクセスブロッケンは僅差の追い比べであったが、4歳2月という早い段階で並居る古馬陣を撃破したことに価値がある。府中と盛岡のダートはコース形態が似ているゆえ、フェブラリーSの覇者が南部杯で凡退することはまずない。鍵は久々ということになるが、あまり休み明けを苦にするイメージはない。
そのフェブラリーSで4着と敗れたエスポワールシチーはレコード決着の流れを作る逃げでサクセスブロッケンから0秒2差。価値ある内容であったことは、その後、GⅢ→JpnⅠと連勝することで証明されたわけだが、驚きはカネヒキリを下したかしわ記念が待機策であったこと。こちらも左マイルのJpnⅠを制しての休養明けとなるが、8月下旬から入念に乗り込まれており、秋緒戦でも力を出せる状態にありそうだ。
短評は「上位拮抗」
予想家の印
二重△は▽で掲載
馬名 内山 佐々木 高橋 小原 鈴木 諏訪 エスポワールシチー ○ ○ ○ ◎ ◎ ○ サクセスブロッケン ◎ ◎ ◎ ○ ○ ◎ トーセンブライト △ △ △ ▽ ▽ △ ブルーコンコルド ▲ ▲ ▲ △ ▲ ▲ ボンネビルレコード ▽ ▽ ▽ ▲ △ ▽ マヨノエンゼル △ △ メイショウバトラー △ △ △
あとは無印
テシオ編集部の今週の岩手競馬見どころ
いよいよ今年最大のイベント「第22回マイルチャンピオンシップ南部杯」(盛岡ダート1600m)激突の日が刻々と近づいている。
日本上陸した台風18号は各地にツメ跡を残しながらも、ひとまず通過。開催中止の最悪ケースも想定しなければならないときもあったが、何とか無事に開催までこぎつけそうでその点にかんしてはホッとしている次第。被害に遭った方、心からお見舞い申し上げます。
さて南部杯。予定どおり4歳二強・サクセスブロッケン、エスポワールシチー、そしてディフェンディングチャンピオン・ブルーコンコルドが参戦する。人気は間違いなくサクセスブロッケン、エスポワールシチーの2頭に集中するが、どちらに軍配が上がるのかが最大焦点。
フェブラリーステークスはエスポワールシチーの完敗に見えてしまうが、あのきついペースでも逃げ粘って0.2秒差4着。成長確かなことをアピールした。圧巻は前走・かしわ記念で一転、中団に控える競馬からロングスパートを決めて快勝。この芸当ができれば打倒サクセスブロッケンも決して夢ではなくなった。
そこで今回はエスポワールシチーの安達昭夫調教師の談話を報告してみたい。
「「かしわ記念は収穫の多い一戦でした。佐藤哲三騎手の好騎乗も光りましたが、あのような競馬ができるようになったのは非常に心強い。どんな競馬もこなせそうな感触をしっかりと掴みました。現4歳馬は相当のレベルだと自負しています。確かにサクセスブロッケンは強いけど、何とかひと泡を吹かせてやりたい。レースでも(サクセス)ブロッケンをマークする形で進めると思います」
エスポワールシチー(1着)
「むちゃくちゃ嬉しいですね。今日は気合いが入るところと抜けるところの差が大きかったので、あまり急かして行かない方がいいかな、と思っていました。あの形も考えていましたし、この馬場なのでハナに行くことも考えていたんですが、せっかく前回も下げる競馬を松岡(正海騎手)と一緒に研究してああいう(2番手に控える)形になったので、今回ももう少し下げて、切れ味を生かす競馬も考えていました。
フリオーソとかカネヒキリとかは気にしてはいたんですけど、まずは自分の馬のリズムで乗って、この馬に調教から乗って、僕がやりたいと思っていたことをやれたと思ってます。
手応えはバッチリでしたけど、早めに抜け出して馬がやめてしまわないように、我慢しすぎてもカネヒキリが怖かったですが、思ったようには行ったし、エスポワールシチーも頑張ってくれたと思います。
この馬はスピードと推進力があるのが良いところなんですけど、もっと効率よく走れるフォームは出来上がってくると思います。まだまだ効率が良くないところもあるんで、その辺りを厩舎の方々と研究して、いい走りが出来るように育てていきたいですね。
ようやく完成の域に入ってきたかな、と思うので、これからは強いエスポワールシチーをいつも見せられるように頑張ります。これからも応援して下さい」(佐藤哲三騎手・ラジオNIKKEI)
「レースについては騎手に任せていました。佐藤哲三騎手の好騎乗でしたね。最後の直線でカネヒキリが来てヒヤヒヤしたけどね(笑)。この後はさらに成長を促すために休ませるか、帝王賞を使うか、戻ってから考えたいと思います」(安達昭夫調教師・ラジオNIKKEI)
「昨年の夏にダート路線に転向してメキメキ台頭。フェブラリーSではハイラップを刻んで逃げ粘り僅差4着。前走のマーチSでは、2番手抜け出しで重賞レース初制覇。昇り調子という点では一番ですが、力の要る船橋の馬場で、アジュディミツオーあたりと競り合うとどうか…。印は▲に留めました。体重はプラス6キロの486キロ。太目感はなく、キリッと引き締まった好馬体。パドックでは時折チャカつく場面もありましたが、適度な気合乗りで好仕上がりと判断。レースはスタート今イチ。無理をせず出たなりで外7番手からの競馬。この馬の脚質を考えるとポジション?ですが、勝負処からの反応が素晴らしかった。一気に前を呑み込んで4コーナーでは2番手に進出。直線もその脚を持続させ、最後の1ハロン11秒9のラストスパート。カネヒキリの追撃を0秒1差退けました。スパートのタイミングがドンピシャだったのは確かです。折からの豪雨で急速に軽い馬場になったのもプラスに作用したでしょう。それにしても時計優秀だし、あの機敏な反応、抜群のキレはタダ者ではない。距離延びたらどうかわかりませんが、1600メートル前後の距離なら、最強ランクの評価が与えられます。」(吉羽孝・競馬ブック)
エスポワールシチー
「前走後はリフレッシュ放牧へ。乗り込んできましたし、2日にはCWコースで速い時計も出したので、今週は金曜日にサッとやる予定でいます。仕上がりはいいですよ。ただ、休養明けはもうひとつ気合乗りが良くないんですよね。そのあたりがどうかでしょう。レースぶりにも幅が出てきましたし、次につながる競馬をして欲しいと思っています。」(安達昭夫調教師・競馬ブック)
サクセスブロッケン
「フェブラリーSはデキの良さ、距離とコースが噛み合ってレコードで勝てた。リフレッシュ放牧明けだが、ひと追い毎に動きは素軽くなっている。まだまだ伸びしろを期待できる4歳馬。体の使い方も上手になってきたから楽しみ。」(田代助手・競馬ブック)
ブルーコンコルド
「過去3年のパターン通り、今年も放牧明けからこのレース出走へ。乗り込みは入念で、速いところは何本も消化してきた。9月30日は馬場で好時計をマークしてくれたし、ここまでの調整は思い通りに。また年を重ねたが、パワーは健在だし、2006年からの覇者でもあるので、今年も頑張って欲しいもの。」(服部利之調教師・競馬ブック)
ボンネビルレコード
「順調な仕上がりで臨めた日本テレビ盃。年齢的な衰えが心配だったけど、最後はいい脚。2着馬とは差のないところまで追い込んでくれたし、緒戦としては上々の内容といえるのでは。コーナーが緩やかで直線の長い盛岡は大歓迎。1度叩いた上積みは十分だから、今回は楽しみだね。」(堀井雅広調教師・競馬ブック)
当日は私は仕事は休みでしたので、出走の約1時間前から無料の地方競馬オンライン中継を見ていました。そこはレースだけでなく、パドックも簡単にではありますが映してくれますので、食い入るように見ていました。
まず馬体重の発表があり、我らが愛馬エスポワールシチーは前走14キロ増500キロちょうどで、初めて500キロの大台に乗りました。発表を見た瞬間、「少し重め残りかな。」と心配しましたが、パドックを見て安心。すっきりとしたいい馬体でした。ですからまだまだ伸びる可能性のある4歳馬。成長分と見ます。
当然馬体が成長しているのであれば、能力も向上していることでしょう。前走のフェブラリーステークスから7か月ぶり出走も馬体重がマイナスだったサクセスブロッケンは、3歳の早い段階から活躍していた馬。馬体重の変動を見ても、成長が止まった感があります。
元々エスポワールシチーは春の段階で安達昭夫調教師がもっともっと成長して強くなるとおっしゃっていた馬。この結果は当然でしょう。
しかし、JRA勢の馬体はどれもこれも地方馬とは違いますね。サクセスブロッケンもエスポワールシチーも好馬体で好気配でした。ブルーコンコルドもかなり良く見えました。
ただ、オンライン中継は全馬少しずつ紹介するので、あまりじっくりと見れず、また画像はお世辞にも良いとは言えないので、細かいところまではよくわかりませんでした。
かなり下の方にふくちゃん様が現地で撮ってきてくださったパドック写真を掲載しておりますので、そちらもご覧ください。
とにかく気になっていたのはスタートです。私は注目してゲートを見ていましたが、エスポワールシチーは好スタート!!勝ったと思いました。
エスポワールシチーはスピードの違いで楽々ハナへ。以前にもお話しましたが、未勝利時代に芝の短距離で磨いたスピードが大きく活かされています。
向正面ではエスポワールシチーがハナ。半馬身ほど後ろに”相手はこの1頭のみ”とエスポワールシチーをピタリとマークする形で内田博幸騎手騎乗の今年のフェブラリーステークスの勝ち馬サクセスブロッケン。その後ろに名手武豊騎手騎乗の昨年の2着馬メイショウバトラーという隊列になります。
東西のJRAリーディングジョッキーの2人が騎乗する有力馬にピタリとマークされ、オーバーペースになることが懸念されましたが、ここは最高峰のGⅠの舞台。ハイペースだからと言ってバテるような馬では勝ち負けできません。
しかし、地方はコーナーがきつく、やはり最内の最短距離を走れる馬は有利です。枠順にも恵まれたエスポワールシチーはずっとラチ沿いの経済コースを走っていましたから、最後はその差がでると思っていました。
そして3コーナーから4コーナーの中間地点。ついにその時を迎えます。
その時!!歴史は動いた・・・
最終1番人気に支持された王者サクセスブロッケンの鞍上内田博幸騎手の手が激しく動きます。
ペースが上がっていく仕掛けどころでサクセスブロッケンの反応が悪いのです。これはすなわち、当サイトが指摘していたようにサクセスブロッケンは1か月ほど前の時点で動きが重く、調整が遅れていましたから、それが顕著に出た感じでした。最終的にはさすがに良績を残している藤原英昭調教師、なんとか格好はつけられる程度まで動きを取り戻してきましたが、それでも急仕上げの感は否めませんでした。その僅かな狂いがサクセスブロッケンの反応を悪くしたのです。
追走するサクセスブロッケンが、前を楽な手応えで走るライバル・エスポワールシチーよりも仕掛けが早ければ勝てるわけがありません。ここで勝負ありです。一緒にレースを見させていた家族に私は「勝った!!」と言い放ち、ガッツポーズをしました。これが相撲界なら、私は内館牧子氏に物言いをつけられていたことでしょう。
4コーナー中間では余裕で追っているエスポワールシチーの後ろでムチが飛ぶ始末で、直線は離される一方。エスポワールシチーは満を持して直線で追い出し、余裕でゴールイン。それより後ろからは当然何も来ませんでした。
結局2着のサクセスブロッケンに4馬身差の圧勝。3着は昨年2着の実績馬メイショウバトラーが入り、上位5頭はJRA馬と強い馬が実力を出し切った好レースとなりました。
これで重賞3連勝!!500万クラスからダート無傷の4連勝だけでも凄いと感動していたのに、なんとなんと夢の重賞を3連勝もするとは。しかも最高峰のJpnⅠを連覇です!!
1口馬主生活わずか6年。もうこんな名馬に巡り会えるとは。私の1口馬主生活は無料提供馬のオペラシチーのデビューから3連勝や目黒記念の重賞勝ちはありましたが、これはあくまでも無料提供馬で、配当も安く、口取りの権利もありませんでした。
自分の出資馬も第1号のエスポワールシチーが5戦目で勝ち上がるなど出資金の額の少なさの割に好調でしたが、そこから2勝馬が誕生するまでに4年間必要でした。その後はトントン拍子で今日に至るわけですが、それでも夢のようです。今年の年頭の目標は重賞制覇とGⅠ出走で、勝つことまでは確信できませんでしたからね。
募集総額僅か1200万円のデルガトⅡ(募集時の名前)がここまでやってくれるとは。本当に競馬は夢・ロマンですね。
、ただ、サクセスブロッケンはこんなものではないので、叩き2走目の次走は当然注意が必要です。
以下は主催者発表の成績表です。
2009年10月12日 (月) 盛 岡 第10競走 ダート 1600m (左) 天候:曇 馬場:良 |
(サラブレッド系 一般 )
賞金 1着 50,000,000円 | 2着 11,500,000円 | 3着 6,500,000円 | 4着 4,500,000円 | 5着 2,500,000円 |
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コーナー通過順 3コーナー 3,6,12,4,2,1,(9,15),5,11,10,7,14,13,8 4コーナー 3,6,12,2,1,9,15,5,4,7,13,(10,11,14),8 |
午前中は雲ひとつない晴天だった盛岡競馬場だが午後はやや雲が多めに。初冠雪の雪がまだ少し残る岩手山も、午後には山頂付近が雲に隠れてしまった。それでも1日好天が続いたおかげでコース状態は昨日の稍重から良馬場に。時折陽が差す空のもと、ダートマイルの頂点を争う戦いのゲートが開いた。
好スタートを決めたのはブルーコンコルドだったが、これをエスポワールシチーが制して前に出る。その外から押して出てくるのはサクセスブロッケン。ボンネビルレコードはそのすぐ外、さらにはメイショウバトラーもすんなり前にあがってきているのが見える。内にはトーセンブライトの姿も。
スタート後の引き込み線部分から向こう正面に入った時にカメラが切り替わり、大型モニターにJRA勢が揃って先行争いをしている姿が映し出された。と、その一団の中からエスポワールシチーが、そしてサクセスブロッケンが、2頭並んで抜け出して行く姿が大写しになった。レース序盤、早くも1番人気と2番人気馬の一騎討ちを繰り広げ始めたのを見て場内にどよめきが起こる。
この2頭がどれだけの覚悟をもってお互いのみをマークし合う戦いに突入したか。それはレースのラップに現れていた。スタート後の前半3ハロンは34秒台半ば。これはまだいいとして、1000m通過時点のラップがなんと58秒5!
例えば昨年のそれは1分00秒7。一昨年は1分01秒5、3年前が59秒8。ここ10年、かなりのハイペースとなった時でもせいぜい59秒台前半まで。レコードに最も近いタイムだった03年にしても1000m通過は59秒台半ばだった。それを思えば目をむくようなラップなのだ。
向こう正面も半ばに達する頃には馬群は大きく縦長になり、先頭から6番手までをすべてJRA勢が占めている一方で、後ろの方ではついていけなくなった馬がバラバラと振り落とされつつある。前の2頭以外のJRA勢にとっても決して楽なペースではなかったようで、3コーナー手前、やや脚色に余裕がなくなっていたボンネビルレコードが脱落。ブルーコンコルドも追っつけてなんとかついていっている、という感じであまり余裕がない。トーセンブライトにしても、JRA勢の中では最後方にいてわりとマイペースに進んでいるように思えたのだが、実のところは4歳2頭の作るペースの中で自分のレースができずにいたようだ。
そんな流れを作りつつもあくまで淡々と戦っていたエスポワールシチーとサクセスブロッケン。だが3コーナーを回って4コーナー手前、それまでは離れても1馬身ほどだったサクセスブロッケンが一瞬2馬身近く引き離された。これが戦いの転機となった。すぐにまた1馬身差くらいまで迫ったサクセスブロッケンだったが、ここからあと、これ以上差が縮まる事はついになかった。
手綱が動き、ムチが入り始めたサクセスブロッケンに対し、エスポワールシチーはまだ余裕を残して直線に向いた。1馬身・・・1馬身半。追い上げるサクセスブロッケンの伸びが一瞬息をつき、差が拡がった。エスポワールシチー鞍上の佐藤哲三騎手はすかさずムチを入れてパートナーに加速を命じる。グン、と差が3馬身ほどに拡がって、これで勝負は決した。
最後まで脚色衰えなかったエスポワールシチーは差を4馬身にまで拡げてゴール。フェブラリーSでは1馬身半ほどの差で敗れた借りを4馬身にして返した格好となった。勝ち時計1分35秒4はレコードに0.3秒まで迫る好タイム。
サクセスブロッケンが2着、3着にはメイショウバトラーが粘り込み、トーセンブライトが4着。4連覇を狙ったブルーコンコルドは5着に終わった。
地方馬最先着は6着マヨノエンゼル。ブルーコンコルドからは9馬身離されたが7着以下も6馬身離しており、ひとまずは今後につながる結果となった。
勝ったエスポワールシチーは父ゴールドアリュール・母エミネントシチーの牡4歳。これでダートグレード3連勝、GIは2勝目。同馬を管理する安達昭夫調教師はクラスターカップのバンブーエールに続いて盛岡のグレードレースを連勝。また同馬の父ゴールドアリュールもダービーGPを優勝しており、父子二代にわたって盛岡のGIを制する事になった。
なお次戦だが、「JBCに向かうかもしれないが、秋の大目標はJCダートと考えているので直行もあり得る。いずれ馬の状態を見ながら(安達調教師)」との事だ。
交流重賞「第22回マイルチャンピオンシップ南部杯・GⅠ」(ダート1600m)は12日、盛岡競馬の10Rに15頭で争われ、2番人気のエスポワールシチーが堂々の逃げ切り勝ちを決め、前走・かしわ記念(船橋)に続いて交流GⅠを連勝。2着サクセスブロッケンに4馬身差をつける完勝劇で、秋の最大目標であるジャパンカップダート(12月6日・阪神)へ大きく弾みをつけた。3着には6番人気のメイショウバトラー、このレースの4連覇を目指したブルーコンコルドは5着に敗れた。
「サクセスブロッケンが行くなら、2~3番手でいいかなと。でもハナになるとは思っていた」と佐藤哲。戦前に想定していたイメージとは違っていたが、好スタートから馬任せに逃げを打った。しかし、その直後にライバルがピタリとマークする厳しい形で展開していく。
ハイライトはここからだ。3~4角でスピードを徐々に上げ、4角では追いかけるサクセスブロッケンの手が激しく動く。対してこちらは余裕の手応え。ラスト200mで右ステッキが入ると差は開く一方、ゴール時には4馬身まで広がった。
「馬体はプラス14キロで太め感もあったけど、力がついていい重量感だった」と5か月の休養で成長力も見せつけ、あらゆる点で非の打ちどころがない勝利といえるだろう。
この秋の最大目標はJCダート(12月6日・阪神)。その前にJBCクラシックを挟む可能性もある。「夢が膨らむね」と佐藤哲が言えば、「思った以上に成長している」と安達師も手応え十分。躍進著しい4歳馬が、今秋のダート界を席巻する。
時計の出る南部杯と言っても良馬場で1分35秒4のレコードから0秒3差の超優秀な時計です。ちなみにそのレコードとは1998年10月10日の南部杯でのメイセイオペラ56キロの優勝タイムです。ご覧になってわかりますように、本日のエスポワールシチーよりは斤量が1キロ軽く、また脚抜きのいい不良馬場でした。
ダートでは通常水分を含む馬場の方が走りやすく時計も出ることから、エスポワールシチーは今回の走破時計はレコード以上の内容と言うべきで、このコースで昨年まで3連覇していたブルーコンコルドに替わり、4連覇も夢ではありません。
ちなみに、そのレコードホルダーのメイセイオペラは地方所属ながら翌年のJRAのGⅠフェブラリーステークスに優勝していますから、時計は伊達ではありません。
ですから、単にサクセスブロッケンの内容が悪かったということでもなく、エスポワールシチーが速過ぎたというべきでしょう。
前走のかしわ記念が優勝賞金6000万円で17万円の出走手当がついて1口配当は53181円でした。
今回の南部杯は同じJpnⅠすが、優勝賞金は5000万円です。従いまして単純計算で45000円程度の配当金額だと思われます。私が大阪から盛岡に遠征すると、この金額では足りないことから、遠征を断念したわけですが、次走予定のJBCクラシックが優勝賞金1億円、12月6日のジャパンカップダートが1億5千万円であることを考えると、今回の南部杯は少し物足りない金額です。故に昨年まで比較的軽いメンバー構成だったのでしょう。
また、友駿ホースクラブでは、超高額な手数料をぶんどる替わりに、重賞優勝記念として関係グッズを作成して所有者に送っていますが、マーチS、かしわ記念ともにジャンバーでした。次は異なるものと思いますが、過去重賞を何勝もしたタップダンスシチーは、キャップや置時計など、いわゆる”しょぼい”景品になって行ったようで、今回もJpnⅠですし、豪華なものをいただきたいですね。
エスポワールシチー(1着)
佐藤哲三騎手インタビュー映像はこちら
佐藤哲三騎手 共同インタビュー映像はこちら
「逃げる形になったが無理して行かせたのではない。他との兼ね合いによっては2、3番手までは下げるかも、でもそれ以上退くつもりはなかった。
乗っていて速いというか凄いっていう感じがしない馬。速いラップだそうですがそういう感じはしなかったですね。今日も遊びながら走っていて心配は心配だったのですが、このスピードなら追いつかないだろうなと。
かしわ記念のようなレースがこの馬の脚力を一番活かせるだろうとは思うのですが、今はまだいろいろ課題がある。今のうちは気分を乗せて走るような方向性でいきたい。+14kgは太め感もあっただろうが、良い重量感だと思う。
行くか引くか戦法を悩んでいたところもあったので、今日のような勝ち方ができれば選択肢が拡がる。ダート以外も、距離によっては合うんじゃないか。ポリトラックなんか良いと思うんですが。どんなコースでも走れる馬だと思う。いずれこれからも、いろいろな選択ができるだけの力がある馬だと思っています。」(佐藤哲三騎手・岩手競馬HP)
「非常にうれしい。無理に行かせたわけではなく、2、3番手でもいいと思っていた。たぶんハナを切ることになるとは思っていたけど。一番脚力を活かすには、かしわ記念みたいな乗り方がいいけれども、気性的には逃げる形のほうがいいかな。距離は1600m以上ならどんな距離でも大丈夫。芝の天皇賞・春でもいけるんじゃないかな。できればポリトラックコースで走らせてみたい。そのくらい、今までにないダート馬だと感じている。まだまだ勝ちたいので、応援よろしくお願いします」(佐藤哲三騎手・netkeiba.com)
「無理にハナに行こうとはせず、2番手、3番手でもいいと思っていた。負かした相手が相手。力がついていると思った。」(佐藤哲三騎手・日刊スポーツ)
「JBCに向かうかもしれないが、秋の大目標はJCダートと考えているので直行もあり得る。いずれ馬の状態を見ながら。」(安達昭夫調教師・岩手競馬HP)
サクセスブロッケン(2着)
「動きが重い。久々だったから良くなってくると思う。ただ勝った馬(エスポワールシチー)は強い」(内田博幸騎手・デイリー馬三郎)
「道中かかるような所がなく、ついていけなかった。久々の影響があったのかも」(内田博幸騎手・岩手競馬HPより)
メイショウバトラー(3着)
「このメンバーでよく頑張った。おばさんパワーだね。それにここの競馬場は合うみたい。」(武豊騎手・デイリー馬三郎)
トーセンブライト(4着)
「途中からペースが速くなって、脚をためられなかった。バテてはいないんだが。」(安藤勝己騎手・デイリー馬三郎)
ブルーコンコルド(5着)
「4角まではいい感じ。でも、最後は伸びなかった。休み明けの影響かな。」(幸英明騎手・デイリー馬三郎)
「時計が速すぎた。年齢の影響も認めざるを得ない。」(幸英明騎手・岩手競馬HP)
ダート界の一線級がほとんど全て出揃った今春のフェブラリーステークスGⅠ。そこで勝ったサクセスブロッケンは強いと言われる7歳世代よりも強く、世代交代と言われた4歳世代の中でも最強と思われます。
そのサクセスブロッケンが多少調整が甘かったとはいえ、完全にねじ伏せたわけですから、もはやエスポワールシチーが日本のダート界で最強と称しても、全く問題ないでしょう。
エスポワールシチーがダートで敗れた馬は過去4頭。平安SでのワンダースピードとフェブラリーSのサクセスプロッケン、カジノドライヴ、カネヒキリだけです。それ以外の馬には1度も敗れていません。
その内、カネヒキリは前走のかしわ記念で、サクセスブロッケンは今回倒したわけですから、残るはワンダースピードとカジノドライヴの2頭ですが、ワンダースピードは前走GⅢで5着に敗れるなど陰りが見え始め、カジノドライヴは重度の屈腱炎で復活すら危ぶまれています。
カネヒキリも屈腱炎で2度めの長期休養に入りましたし、フェブラリーS6着後帝王賞JpnⅠを勝ち復活した元ダート王ヴァーミリアンも帝王賞は非常にメンバー的に軽く、参考になりません。
あとは、斤量の軽い3歳勢に脚元をすくわれないかだけだと思います。
次走は11月3日のJBCですが、今回の南部杯の優勝馬にはJBCスプリントもクラシックもどちらでも参加できる優先出走権が貰えます。ですから優勝したエスポワールシチーはどちらでも選択できますが、1400mのスプリントよりも1900mのクラシックの方が賞金も格も高く、王者としてそちらに出走することでしょう。
次走は叩き2走目で今回よりも益々力の出せる状態です。もはや1番人気で、今回のように徹底マークされるのは仕方のないことですが、王道を行きましょう。
その後、大目標のジャパンカップダートに勝てばJRA最優秀ダートホースが確定。名実共に日本のトップダートホースになります。そして、来年はフェブラリーステークスからドバイへと青写真が佐藤哲三騎手の方からも発表されました。
とにかく順調に行って欲しい。それだけですね。
私はこのエスポワールシチーがこれだけ走れている最大の要因は安達昭夫厩舎だったことだと思っています。そりゃ、当たり前と言えば当たり前ですが、安達昭夫厩舎20馬房では10月12日現在現役で預託されている馬の数は28頭と、かなり少ない頭数です。例えばサクセスブロッケンを管理する藤原英昭厩舎は22馬房で同57頭。最大馬房の3倍の数の馬を預かることができますが、預託頭数の多い調教師は馬房に入りきらない管理馬の一部を外厩(トレセン近くのトレセン並みに整った調教施設のある施設)に預けて出走に近い馬からトレセンの馬房に戻してといった出し入れを頻繁に繰り返しています。
しかし外厩は調教師の指示はあっても、実際に目の届く位置に馬を置いて目を光らせるわけでなく、出向先の関係者に委ねることになります。ですから放牧先の担当者の技量によるところが大きいのですが、やはりJRAの調教師と比べれば、その差は歴然。
今回我らが愛馬エスポワールシチーは8月5日という早い段階でトレセンに戻され、安達昭夫調教師の間近で細かくチェックや分析をされ調子を上げてきました。トレセンですので、主戦でありエスポワールシチーの育ての親でもある佐藤哲三騎手も毎週のようにエスポーワルシチーを気遣い調教をつけてくれました。
JRAのGⅠも制したベテランジョッキーが心血注いで育ててくれた馬です。持っている能力を十分開花することができました。一方、預託頭数の多い藤原英昭厩舎では、あまり早くブロッケンを戻してしまうと、他の馬が出走できるチャンスが減ってしまうため、帰厩を遅らせ、そのことが原因で調整が遅れてきました。
あれだけ腕のあり、仕上げ上手の安達昭夫先生が、こんなに馬房がスカスカなんて、こんなにありがたいことはありません(悪気はありませんので)。丁寧に丁寧に見ていただいてエスポワールシチーもバンブーエールも持っている能力を開花することができました。
怖いのは、今友駿ホースクラブで人気ナンバーワンの安達昭夫師の元に、どんどんとクラブ募集馬を押し付けて、各々の質が低下しないかということです。タップダンスシチーで一時は友駿ホースクラブナンバーワン調教師と持て囃された佐々木晶三調教師はそのパターンで全体の質が低下し、現在勝ち星などでも非常に苦しんでおられます。
もう2度と同じ悲劇を繰り返さないで欲しいですね。
当然これだけ強くてGⅠを2つも勝てば、種牡馬入りという可能性が出てきます。エスポワールシチーの父である種牡馬のゴールドアリュールも8勝ですが、中央重賞はGⅢのアンタレスステークスとGⅠフェブラリーステークスのみで、以下地方で東京大賞典GⅠ、ダービーグラリプリGⅠ、ジャパンダートダービーGⅠと計GⅠ4勝、GⅢ1勝です。しかし、中央のGⅠフェブラリーステークスを勝っていることが大きいですね。やはり地方の交流重賞と中央の年に2回しかないダートGⅠとではメンバーも価値も違います。
エスポワールシチーもジャパンカップダートかフェブラリーステークスを勝てば一気に評価は上がり種牡馬入りは確定するのでしょうが、まだ父には及びません。
ステップシチーの写真などでいつもお世話になっているふくちゃん様が現地で写真を撮ってきてくださいました。掲載順は私が勝手に想像で並べたものです。コメントも私が勝手につけたものです。
岩手山
盛岡さんさ踊りでお出迎え
??
バドックにて。GⅠ馬エスポワールシチー様。
1番人気サクセスブロッケン。馬場入りまではいつものホライゾネット着用ですね。
我らが愛馬エスポワールシチーはお馴染みAAメンコ。
ゴール前は一人旅。
むむっ!?プレゼンターはルー大柴氏。
よく雰囲気が伝わってきます
というわけで、オンデマインド中継だけでは見れない部分も見れて本当に楽しかったです。ふくちゃん様、ありがとうございました。なお、これらの掲載写真は特別に許可をいただいて掲載しております。無断転用はご遠慮ください。
早速たくさんのお祝いメッセージをありがとうございました。また、現地に応援に行ってくださった方、お疲れ様でした。
ついに重賞3連覇でGⅠ連勝と超大物になってきたエスポワールシチーですが、私の自慢は、デビュー前から追いかけてきたことです。
今、この段階で、エスポワールシチーが凄い馬だと言う事はだれにでも簡単です。しかし、私はデビュー前の追い切りの内容からオープンクラスと言い放ち、ダート変更前に血統からダートは走ると言いました。
それらは、ずっと長くこのサイトにお付き合いしてくださっている方なら覚えてくださっていることでしょう。
デビュー前は重賞に出走できればいいナ程度に思っていましたが、しかしここまで昇り詰めるとは・・・。本当に嬉しい誤算というのはあるのですね。
故障なく順調にいけばしばらくは負けても2着でしょう。とにかくいつまでも順調でいて欲しい。ただそれだけです。次走は皆様と現地でお会いしましょう。
2009年 5月 5日 第15戦 かしわ記念 JpnⅠ 船橋ダ1600m (1着/2番人気) 写真多数付き 現地レポート
2009年 3月29日 第14戦 マーチステークス GⅢ 中山ダ1800m (1着/1番人気)
2009年 2月22日 第13戦 フェブラリーステークス GⅠ 東京ダ1600m (4着/5番人気) 写真多数付き 現地レポート
2009年 1月25日 第12戦 平安ステークス GⅢ 京都ダ1800m (2着/1番人気) 写真多数付き 現地レポート
2008年11月24日 第11戦 トパーズステークス オープン 京都ダ1800m (1着/1番人気) 写真多数付き 現地レポート
2008年11月 2日 第10戦 錦秋ステークス 1600万下 東京ダ1600m (1着/1番人気)
2008年 9月27日 第9戦 西脇特別 1000万下 阪神ダ1800m (1着/2番人気) 写真多数付き 現地レポート
2008年 8月30日 第8戦 500万下 小倉ダ1700m (1着/4番人気)
2008年 8月10日 第7戦 秋吉台特別 500万下 小倉芝1200m (7着/3番人気)
2008年 7月20日 第6戦 3歳未勝利 小倉芝1200m (1着/1番人気)
2008年 6月21日 第5戦 3歳未勝利 阪神芝1400m (2着/4番人気) 写真多数付き 現地レポート
2008年 5月 3日 第4戦 3歳未勝利 京都芝1600m (6着/2番人気)
2008年 4月20日 第3戦 3歳未勝利 福島芝1800m (5着/1番人気)
2008年 3月29日 第2戦 3歳未勝利 阪神芝1400m (2着/1番人気)
2008年 3月 9日 デビュー戦 3歳新馬 阪神芝1600m (3着/1番人気) 写真多数付き 現地レポート